ここのところ、
もともと整理整頓はあまり得意じゃない私が、
面白いほどに不用品を捨てている。
そんなわけで、家の中や周りには、
資源ごみや不燃ごみの日を待つばかりの
ゴミ袋がいくつも重なっている。
昨秋からずっと心の片隅に
「家じゅうの片づけをしたい」という思いは
存在していて、
今ブームになっている大御所たちの著書を読んだものの、
なかなか行動に移せなかった。
というのも、
本に書かれている片づけの心構えや手順などが、
私の性格や生活スタイルになじまなかったのだ。
だったらまずは体を動かして、
ガラクタのひとつでも捨ててみればよかったのに、
本を出すほどの有名人たちのやり方にとらわれている自分がいた。
つまり、確立されたあるスタイルというか権威? を前にして
自分がなくなっていたわけだ。
本を読んだがために実践できないという悪循環を断ち切ったのは、
ゴミ出し用の大きなビニール袋と荷造り用の紐を買ったことだった。
あとは、自分に最もしっくりとくるやり方で、
どんどん捨てていけばいい。
実際に動き出したことで、そう確信が持てた。
今の世の中、便利で役立つ情報は山ほどあるけれど、
それらを前に立ち尽くすのではなく、
わかってから動くのでもなく、
まずはやってみる。
とにかくそれに尽きるのだね。