中が真っ暗のトンネルの入り口が見えた。
怖気づく私に、どこからともなく
「行きなさい」と声が聞こえてくる。
トンネルを抜けると、
色とりどりの花が次々と咲き始める。
何人もの笑顔が見える。
私はその光景に何らかの形で関わっているらしい。
なのに今は、まさに暗中模索。
いよいよトンネルの中に入ったらしい。
毎日いろいろなことがあり、
そのたびに心が揺さぶられている。
この状態が、
トンネルを抜けたあの一面のお花畑と
いったい何の関係があるのか、
皆目見当もつかない。
不安、恐怖、猜疑心といった感情が
モンスターのように襲いかかってくる。
しかし、
体の中の奥底にいる「内なる私」からは、
それすらも予定通りだと言わんばかりに
「そのまま突き進め」と声がする。
だから私は、
怖くてたまらなくても、
怒りに震えることがあっても、
精いっぱいの自分を差し出して、
前に進んでいくのだ。
お花畑を目指して……。