少しだけ蒸し暑い日曜の朝。
セミの鳴き声と少しぬるさが混ざった涼しい風が、
窓の隙間からそよいでくる。
今朝の夢を思い出しながら、机の前でペンを走らせている。
私はどこから来てこれからどこに向かうのだろう?
目が覚めるまでゆっくりと眠った頭はまだ、本格始動していないようだ。
今日は7日間のわくわく実験の2日目にあたる。
わくわくすることをまだどこかでブレーキをかけていた自分がいたことに気付く。
わくわくとは心だけでなく、細胞が沸き立つような感覚なのだと思う。
単に「楽しい」「嬉しい」ではないようだ。
魂が経験したいことはすべて「わくわく」することのような気がする。
たとえそれが気に染まなかったことだとしても……。
なんだか、生きているだけで「わくわく」の集大成のような気がしてきた。
家族や友人、仕事関係でのトラブルや、
自分に起きている一見深刻な問題すら、わくわくの種。
そう考えると、毎日の生活の一つひとつをちゃんと味わっていくことが、
わくわく人生をより濃く生きるコツと言えそうだ。
私は今日1日、何にわくわくしたいんだろう?
行きつけのインドカレー屋に行くこと?
地元のカフェに行くこと?
洗濯物をきれいに干すこと?
少し散らかった家の中をきれいに片づけること?
外出する時の服装をあれこれ悩むこと?
リビングのエアコンで快適な温度と湿度を手に入れること?
みそ汁の具材必要なこんにゃくを買うのに、
生コンニャク芋を使ったぷりぷりの歯ごたえのものを買うこと?
などなど、なんということのない1日の中の一瞬一瞬の選択で
世界が無限に広がっていく。
毎日がビッグバン。
さあ、今日の私は
どんなことに
どんな選択をして
どんな世界に向かうんだろう?
誰かが、「碁盤の世界は宇宙そのものだ」と言ってたけど、
わざわざ碁盤の前に座って囲碁を打たなくても、
生きているだけで最高のゲームをして遊べることになる。
そんな壮大なゲームを世界中の人間は毎日繰り返しているんだ。