先日、海のそばの緑が生い茂った場所で、
次男の友達親子で集まってバーベキューをした。
自分ひとりでとか、
友達と連れ立って出かけることが難しい子たち。
一人のお母さんが思いついて動いてくれたおかげで、
とても楽しい時間が過ごせた。
薪と新聞紙でキャンプファイヤーの櫓のようなものを組み、
火をつけていく。
その日は風が強かったので、灰は飛び散るし、
うっかりすると炎もメラメラと大きくなる。
ある意味、子供たちよりも親たちの方が
そんな状況を楽しんでたかもしれない。
野菜を洗って包丁で切って、
櫓の上に乗せた鉄板で焼く。
火と水の力を借りて、自分たちの手と体を使って
皆で協力しあって食べるものを作っていく。
このプロセスが面白くって……。
櫓を上手に組み立てて火を起こせる人。
野菜切りや食後の食器洗いを子供たちにうまく
分担させる人。
暑い中、積極的に火のそばでの作業に取り組む人。
見事にチームとして機能していて素晴らしかった!
私はというと、新聞紙がうまく燃えるように
ちぎって丸めたり、
焼きそばが上手くほぐれるよう、水をかけたり、
焼きあがった料理を大きなボールで受け取りに行ったりと、
隙間作業担当。
出来上がったのは家でも食べられそうなメニューだったけど、
かかった手の数だけ美味しく感じた。
自然の中で、火と水の力を借りて、調理するという、
いつもより少しだけ原始的な営みは、
五感を豊かにしてくれる。
子供たちも
まったりとくつろぐ子、
はしゃいで動き回る子、
記念撮影に励む子と、
それぞれが楽しんでいた。
便利、簡単なだけが豊かさじゃないんだなって感じた
夏の一日だった。