こんなことがあった。
締め切りが迫っているのに、
なかなか文章が浮かばず気持ちは焦るばかり。
誰かに気持ちを聞いてほしくても、
単独作業では話相手がいない。
ナメクジになって、塩をかけてもらって
溶けてなくなってしまいたい! と妄想するくらいに
いたたまれなくなる。
でも、本当に消えてしまうわけにはいかない。
もがき苦しみながらも時間は刻一刻と過ぎていく……。
するとある瞬間、ふと言葉やフレーズが降りてきて、
その後はするすると面白いように筆が進み、
あっという間に形が出来上がる。
実は、今までにも何度も同じ体験をしている。
途中、どんなにもがいても、必ず最後はなんとかなる。
意外と心配性の私は、書くことを通して
先々を心配しすぎずに生きていく練習を
しているのかもしれない。
「目の前の事柄をしっかり見据えて、ただただやっていく」
に尽きるのだね、きっと。
すごく地道だ。