誰のアドバイスも参考にならないような育児にまみれ、
私とではなく、仕事と結婚したのではないかというくらい、
自宅にいない夫との生活。
打ち込んでいた趣味の活動も手放すことになり、
私は生きる楽しみを見出せなくなっていました。
ちょうどそのころ、いつも頭にあったのは、
「どこか海外で暮らせば、
楽しく幸せになれるのではないか」
ということでした。
完全な現実逃避です。
結局その願いは叶わなかったのですが……。
もし当時の日本での暮らしを否定した状態のまま、
どこかの国に移り住んだとしても、
曇ったレンズの「不幸のメガネ」越しに見える世界は
日本にいる時とさほど変わらなかったでしょう。
でも、そんなメガネかけたまんまでいたい人って、
あまりいないと思います。
じゃあ、どうやってメガネを綺麗にするのかというと、
不幸のメガネの曇りを取る秘訣は、
日々の暮らしを自分にしっくりくる形で
ふっくらと育て満たしていくこと。
そのプロセスはとても地道なものですが、
深いところから湧き上がってくる喜びで
胸がいっぱいになります。
おかげで私のメガネもそのころより随分綺麗になり、
毎日の小さな出来事にも感動センサーが反応しています。
メガネの曇り取りをしたい・感動センサーを作動させたい
あなたへ。
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幸せになれると思っていました。