現在毎日元気に養護学校高等部に通っている16歳の次男。
この冬も、今のところ風邪もひかずにとても元気に過ごしています。
しかし、ここに来て退行現象が起き、
まるで幼児のような粗相を毎日繰り返しています。
そのため、いつもの家事に加えてその片付けもすることとなり、
なかなか忙しい……。
実は同じようなことが、彼が小6〜中3だった頃にもあり、
その時は、ずいぶん神経を消耗させたものでした。
今回もそれなりに「なぜそれをやる?」と
突っ込みたい気分にもなるのですが、
前回のこともあってか、
「あーあ、やっちゃったね。でも仕方ないか」と
構えている自分もいます。
そのことを夫に、
「私もずいぶん神経が太くなったなあ」と話すと、
「違うよ。太くなったんじゃなくて広くなったんだよ」
と返され、
ああ、そうか。
私の心、広くなったんだ。
その言葉に、なんだかすごく納得したのです。
定型発達からは程遠い、世の中の一般的なやり方は
まるで当てはまらなかった育児。
疎外感を味わいながら、つまづき、悩み、
目の前の我が子に向き合うことで
その道を探って来ました。
おそらく、その暗中模索のプロセスが、
私のちっぽけだった心のヒダを
少しずつ広げてくれたのだと思います。